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CPUだけ変えればWindows 11にできる?──マザーボードの落とし穴に注意!

お役立ち / 2025.04.19

2025年10月、ついにWindows 10のサポートが終了します。
これに伴い、「そろそろWindows 11にアップグレードしないと…」と考えている方も多いはず。

その中でよくあるのが、こんな疑問です:

「CPUだけ新しいのに変えたら、Windows 11に対応できるのでは?」

残念ながら、それだけでは不十分なケースが多いのです。
本記事ではその理由を、マザーボードの観点から丁寧に解説します。



❓ CPUだけ変えればいけそうに見える理由
Windows 11の最低要件において、もっとも注目されるのはCPUの世代。

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対応CPUの目安
Intel 第8世代以降(例:Core i5-8400以降)
AMD Ryzen 2000シリーズ以降(例:Ryzen 5 2600以降)
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そのため、「じゃあ古いCore i3 6100を、i5-8500に差し替えたらいける?」と思うのも無理はありません。

でもここで重要なのが、

✅ マザーボード側が、その新しいCPUとWindows 11の機能要件に対応しているか?

という点です。

💥 マザーボードには“見えない制限”がある
Windows 11が要求するのは、CPUの新しさだけではありません。
マザーボードには、以下の3つの機能が求められます。

1️⃣ UEFI (起動管理の最新規格。レガシーBIOSの後継)
2️⃣ セキュアブート( 改ざんされたOSの起動を防ぐ安全機能)
3️⃣ TPM 2.0 (暗号処理・認証を行うセキュリティチップ)


これらの機能がマザーボードに実装されていて、BIOS設定で有効化できるか?が、Windows 11の導入可否を決める本当の分かれ目です。


🔍 よくあるパターンと注意点

パターン1:古いマザーボードに新CPUを刺したい
例:B150マザーボードにCore i7-8700を入れたい

ソケットが合っていても、チップセットが非対応で起動すらできない

仮に動作しても、TPM 2.0やセキュアブートが使えない

➡ 結論:非対応マザボではCPUを変えても意味がない


⚠ パターン2:第8世代以降のCPUと同時期のマザボだけど…
例:Intel H310/B360/B365/Z370など

多くはUEFI/TPM2.0/セキュアブートに対応しているが、

BIOSで有効化されていないことが多い

➡ BIOS設定で「Secure Boot」や「TPM(PTT)」を手動でONにする必要あり
✅ 今のマザーボードでWin11にできるか確認する方法

1. UEFIになっているか?
Winキー + R → msinfo32

「BIOSモード」が「UEFI」ならOK(「レガシー」ならNG)

2. TPM 2.0があるか?
Winキー + R → tpm.msc

「TPMの製造元バージョン」が2.0ならOK

3. セキュアブートが有効か?
msinfo32 → 「セキュアブートの状態」を確認

「有効」または「サポートされています」ならOK
✅ まとめ
CPUの世代だけを見て「Windows 11に対応できそう」と思っても、実際にはマザーボードの仕様が対応を妨げるケースが非常に多いのが現実です。

UEFIに対応していない、TPM 2.0がない、セキュアブートが使えない……こうした“見えにくい制限”が、Windows 11へのアップグレードを阻みます。

「CPUだけ変えればいけるでしょ」と軽く考えていたら、マザーボードがボトルネックだったというケースは意外と多いのです。


🎯 結論:迷うくらいなら、PCごと見直した方が早いかも!
もしあなたのPCが5年以上前のモデルで、Windows 11のチェックを一つでもクリアできないなら──
無理な延命よりも、PCごと買い替える方が安全・快適・将来も安心です。

特に今は、5万円前後からでもWindows 11対応のデスクトップPCが手に入る時代。
セキュリティも快適性も格段に上がりますし、余計な手間や不安も減らせます。

💡 「CPUだけ変える」のは、マザーボードの要件をすべて満たしている場合に限って有効です。
それ以外のケースでは、まるごと買い替えも前向きな選択肢として検討してみてはいかがでしょうか?

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